初心者向け【NISAの3種類】どれを選ぶ?それぞれのメリット・デメリット

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NISAは節税対策と、初心者も参加しやすい投資として、とても注目を集めています。

NISAには、通常のNISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの三種類あります。

老後の資産形成や投資への関心を深めるために、国としてもそれぞれに特徴のある税金の優遇を行っています。

それぞれにメリット・デメリット、おすすめ商品があります。

NISAをまだ行っていない人、始めているけども、他の種類のNISAが気になる人は参考にしてください。

NISAの種類とは

掌にお金が集まる画像

3種類のNISAは全て少額から投資ができます。

投資に興味があるけども、投資資金があまりないので始められない人にとっても、始めやすい制度になります。

数万円から始められるので、初心者にも最適です。

そんなNISAには3種類のコースがあります。

NISAとは

NISAとは、個人投資家の為に国が税制を優遇した制度になります。

120万円までを対象に毎年、非課税枠が設定されます。

また、投資内容としては、株式、投資信託などの譲渡利益・配当・分配金などが非課税になります。

5年間まで非課税で売買ができ、投資可能期間は、2014年~2023年までです。

5年後は、その価格で取得したとみなされ、売買したら利益が出たら譲渡税が取られ、損したら損益通算ができます。

ジュニアNISAとは

2016年から開始された未成年を対象としたNISAになります。

対象年齢が0〜19歳になり、80万円分が毎年、非課税投資枠として運用ができます。

内容は、株式、投資信託などの譲渡利益・配当などが非課税になります。

親が代わりに投資をして、運用していく形になります。

対象は19歳までの子や孫が対象です。

保有期間は5年間で、非課税は譲渡益と配当金、分配金も非課税になります。

期間は2016年から2023年までになります。

つみたてNISAとは

つみたてNISAは、投資信託を積み立てていくNISAになります。

長期・積立・分散投資を運用していくための、非課税制度になっています。

購入できる金額は、年間に40万円までです。

非課税の期間も長く20年間となります。

購入可能な商品も限られており、長期・積立・分散投資の投資信託になります。

非課税は譲渡益と配当金、分配金も非課税になります。

投資可能期間は2018年~2037年です。

2037年までに購入した積み立てNISAはそこから20年間非課税で保有できます。

NISAのメリットは?

棒グラフが上昇していく画像

NISAのメリットはなにがあるのかお伝えします。

配当金、譲渡益等が非課税

一般NISAでは年間120万円まで投資・投資信託等で得られた譲渡益や配当金が原則、非課税になります。他の2つのNISAもそれぞれの金額と期間が決まっています。

本来であれば、20%の税金を納税しますが、非課税となります。

非課税が単年で終わらない

一般NISAは、5年間、つみたてNISAでは20年間、継続して非課税で受けられます。

投資を始めてから5年は税金が控除されるので、利益がそのまま残り、次の年に損失がでても前年分の利益があれば次の投資も行いやすくなります。

NISAのデメリットとは?

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NISAにもデメリットがあります。

口座は一つまで

NISA口座は一人に対して、一口座と決められています。

口座開設をした証券会社の手数料が高かったり、自分好みの商品がなかったりした場合に、新しい口座を作ることやすぐに切り替えることに手間がかかります。

NISAの移し替えの手続きが必要になります。

損益通算ができない

通常の株であれば、損失が出た場合には、他の株式と損失と利益を差し引きして課税されますが、NISAで出た損失は他の株との損益の差し引きができません。

なので、NISAの損失はそのままの意味で損をすることになります。

NISAでおすすめの投資方法とは?

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NISAは資産を積み立てる意味合いが強いです。

その特性を生かした投資がいいでしょう。

積極投資方法

積極的に投資をして、利益をあげたい人に向いている投資方法です。

ハイリスク・ハイリターンなので注意が必要です。

株式

株式投資は銘柄によっては、大きく値上がりするかもしれません。

さらに、新興株式ですと、さらに値上がり幅が大きくなります。

情報収集を怠らずに行う人が、株式投資には向いています。

投資信託

投資の専門家であるプロフェッショナルが資金を集め投資運用をしています。

株式投資よりもリスクは少ないですが、ローリターンの安定した収入が見込めます。

ただし、投資信託の内容によっては、損失をだすケースもあります。

消極的 投資

投資をしたいけども、損をするのが怖い人向けの投資方法です。

損失を出すリスクをできる限り抑えて投資をする方法です。

投信積立

投資信託の中でも、毎月一定額を積立し投資方法です。

ドルコスト平均法と呼ばれることもありますが、いい時も悪い時も投資することで、大きな損失を出さないようにする投資方法です。

投資信託

バランス型ファンドで運用することで、大きな値動きに対して、分散投資を行っていることで、リスクを最低限に抑える投資信託です。

複数の値動きの異なる投資先に分散されるためバランスがとりやすい安心した投資信託になります。

つみたてNISA 対象商品

つみたてNISAはある程度運用できる商品が決まっています。

対象となる商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されています。

子供の教育資金の積み立ての意味合いが強いので、ハイリスクハイリターンなどの運用は認められていません。

NISA初心者の4つのポイント

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1.口座開設

各証券会社をはじめとして商品内容やサービス内容が異なる為、それぞれの証券会社の特色を加味して、口座を決めてください。

2.損益通算はできない

NISA口座にある保有商品を、他のNISA口座に移すことはできませんし、前述もしましたがNISAで購入した商品を売却して損失が発生した場合に、通常の投資との損益通算は出来ません。

なので、確定申告をしても、損失の繰り越しは出来ません。

3.非課税の対象となる配当金・分配金

株式の配当金・分配金は、証券会社の口座で受け取ると非課税になります。

4.分配金再投資とスイッチング

NISA口座内での分配金で再投資やスイッチングする際は、NISAの非課税制度枠が残っていればできます。

なので、非課税投資枠がない場合は、非課税の対象にはなりませんので気を付けてください。

まとめ

国は、NISAを使って投資に手を出していない世帯および、資産形成をして欲しい思惑があるため、非課税枠を設けて推奨しています。

ただし、あくまでも投資のため、損失を出す場合があります。

長期で持ち続けても、結局は利益が出なければ、税金が非課税になっても意味がありません。

非課税枠で株式を買って、損失を出し、売却をしても他の利益の出ている売却と相殺できません。

なので、NISAは損失が出ている間は塩漬けになるケースが多いです。

配当がある程度出ているか、値上がりしそうな株に投資するのがいいでしょう。

株式の初心者の方は、投資信託で毎月、積み立てていく投資手法が一番安心できます。

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