今の働く世代は、地元から離れて都会で仕事をする人が非常に多いです。
そんな中で、親御さんが高齢となって介護が必要になった場合に、別居をやめて同居で介護を行うのか、介護施設に入所させるべきか悩む家庭が非常に多いです。
別居から同居介護に変わった場合
別居から同居介護に変わった場合には、様々な費用がかかります。
まず、自身が今住んでいる家をどう処分するかです。
また戻る可能性や子供が大きくなり、子供の方は残るというのであれば、売却や賃貸はできません。
住宅ローンや賃貸で借りているのならばその費用を負担し続けなければいけません。
また、今の仕事がうまく転勤できればいいですが、そもそも地元に支店などがなければ異動すらできずに仕事を退職して別の仕事を探さなければいけません。
つまり、今の家と仕事を基準にどのくらいの費用負担と減収があるのかをまず把握することで、どの程度の支出があるのかは見込めます。
施設に入所してもらう場合
離れて暮らす親に介護が必要になった場合には、施設の入所費用がかかります。
費用的な負担は自宅で介護する時よりも増えますが、入浴補助やご飯の補助も介護士さんがしてくれるので、介護疲れが少なくなります。
入所するには一時金と毎月の入所費用などが必要になってきます。
特養と一般の介護施設では大きな金額の違いもあるので一概にいくらとはいえませんが、別居を同居に変えるよりも毎月の費用負担は増えます。
親はどう考えているかが重要
介護される立場の親の意見も聞くことが大切です。
今まで育ててくれた親にどうしたいかを相談しましょう。
大きく二つの意見が出ることが多いです。「自宅で過ごしたい」もしくは、
「迷惑をかけないように施設に入所したい」のどちらかの意見です。
もちろん自分の置かれている状況も相談をして、何が最善かを家族で話していきましょう。
結局どちらを選ぶ方がいいのか
結局は家族の状況によるという回答になってしまいます。
費用的に言えば、介護施設に入所する場合には10年くらいの費用は見ておきましょう。
その間に実家を維持する費用や帰省の費用を見積もって、別居から同居する場合の費用とどちらが安いか比較する必要があります。
今の仕事が定年間際で早期退職しても問題なく家族の同意を得ているのならば、同居するのもいいです。
介護にはどちらが正しいということはありません。
しっかりと家族で話し合い、どちらの方が費用的に、家族の負担的にいいのかを親が元気なうちに相談しておき、万が一の時にすぐに対応できることが最も重要な事柄でしょう。
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