【個人年金保険とは】種類とメリット・デメリットをわかりやすく解説

【個人年金保険とは】種類とメリット・デメリットをわかりやすく解説・iDeCo、NISA、個人年金保険

年金には、一般的に思いつく国民年金、厚生年金、iDeCoなどの公的年金以外にも年金があります。

個人年金保険が民間の保険であるのは知っていると思いますが、その種類は様々な保険があるのはご存知でしょうか。

個人年金保険とはどんな種類があるのかをわかりやすく解説していきます。

個人年金保険とは

個人年金保険とは

老後は2,000万円の貯蓄が必要と言われている中で、年金だけの生活は破綻していると言っても過言ではないでしょう。

老後を豊かに生活していくためには、公的年金にプラスした蓄えか、収入が必要になってきます。

個人年金保険は、民間の保険で受給金額ごとの保険料の支払いをする事で、自身で選んだ年齢から一定期間、もしくは、生涯で年金が受け取れる保険になります。

万が一、契約期間中に被保険者が亡くなった場合には、相続人に死亡給付金が支払われます。

個人年金保険の3つの種類

個人年金保険は確定年金、有期年金、終身年金と受給期間に応じて3種類に分けられます。

その3種類も年金額が確定している定額年金と、運用益で上下する変額年金にさらに細分化されます。

個人年金保険 確定年金

被保険者が亡くなった場合でも、一定期間に年金保険が支払われます。もちろん、亡くなった場合には、相続人に支払われます。

支払い期間や年齢は自身で選択する事ができます。

個人年金保険 終身年金

被保険者が亡くなるまで、年金保険を受給する事ができます。

保険料は、期間が決まっている確定年金よりも保険料は高いですが、長生きをした場合はより多くの保険金を受け取る事ができます。

確定年金とは違い、被保険者が亡くなった場合は相続人への支払いはありません。

個人年金保険 有期年金

確定年金とは違い、被保険者が生きている間のみの年金保険の支払いになります。

年金保険を受け取る期間は、10年や15年で選択ができます。

被保険者が亡くなった場合には、相続人に対しての支払いもありません。

ただし、保証期間付きの場合には、相続人に一定額が支給されます。

個人年金保険 変額年金

個人年金保険には、受け取り時の年金保険額を運用次第で増減させる事ができる変額年金を選択できます。

よく商品であるのが、外貨建ての保険になります。

他国の金利がいい通貨で運用し、運用益を出す商品になりますが、為替が大きく変動した場合には、受給額が増えるリターンもありますが、受給額が大きく減るリスクもあります。

個人年金保険のメリット

個人年金保険のメリット

個人年金保険のメリットとして、貯蓄をする事が不得意な人でも自動で積み立てる事ができる点があります。

口座からの引き落としになるので、半強制的に老後資金が溜まっていきます。

また、税金面での優遇もあります。

個人年金保険に支払った保険料は、所得控除の対象になります。

ただし、保険料の払込期間が10年以上が控除の要件になります。

個人年金保険のデメリット

個人年金保険のメリット

個人年金保険のデメリットとして、途中で保険を解約した場合には、元本割れがあるという点です。

どの保険も同様ですが、満期に近づく、もしくは、満期以降でない場合には、払い込んだ保険料よりも受け取る保険金の方が少なくなります。

途中で、緊急資金が必要になった場合にも解約してしまうと大きな損が出る可能性があります。

また、長期的な20~30年の契約になるため、金利が大きく変動する可能性があります。

現在は、ほぼ金利がゼロに近い状態なので、銀行の金利や新しい商品が高い金利になった場合には、低い金利のままの運用になり損をする可能性があります。

個人年金の返戻率

返戻率(へんれいりつ)とは、支払った保険料がどのくらいの利回りで利益が出るのかの指標になります。

100%で元本、105%でならば、100万円が105万円になって保険金が支払われます。

個人年金は期間や加入する年齢、支払い期間によっても変わりますが、確定年金で105%~110%前後が多いでしょう。

支払い期間も30年前後の支払いです。

定期預金の福利よりかはマシですが、リターンに対してのリスクが高いようにも思えます。

他の投資に資金を使わない、貯金ができない人にはオススメですが、他の運用方法がある人にはリスクの方が高く感じるのが現状です。

個人年金保険 まとめ

個人年金保険は、途中解約の元本割れのリスクがあるのに、リターンが少ないです。

少し前までは、学資保険も含めて高利回りでしたが今では、少ない利率になっています。

ただ、銀行に預けるよりはマシだと思って預けている人も多いです。

個人年金保険に加入する場合は、途中解約をしなくてもいい掛け金で、iDeCoや付加年金、小規模企業共済も加味した上でご検討ください。

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