固定資産をなるべく持たなくする経営方針が近年好まれてきています。
大和ハウスのリースバックは、大手ならではの安心感もあり、多くの企業に使われています。
元々のネームバリューや銀行からの紹介で流通店舗の建築業界では最大手のダイワハウスですが、リースバック業界でもその存在は大きいです。
今回は、リースバックのメリットデメリットとなぜ大和ハウスが好まれるかをお伝えしていきます。
企業のリースバックとは?
企業のリースバックは、本来自社で持っている固定資産の土地建物を第三者に譲渡して、賃貸として当該事務所に入居する方法になります。
もちろん全ての業種・店舗で有効ではないですが、固定資産を流動化することによる税金や事業へのメリットは少なからずあります。
なぜ大和ハウスへのリースバックの依頼が多いのか?
流通店舗建築の大手、大和ハウスにリースバックを依頼するメリットはなにか?
複数のメリットがありますが、一番に上げられるのは、やはり事業の多様性でしょう。
大和ハウスは規模の大きい業界になり、それぞれの要望に合わせたプランニングや提案ができます。
地元の企業や他の企業では、難しい内容が自社及び関連会社で解決できることが強みでしょう。
特に、建築、不動産に強いためリースバックだけでなく他の固定資産の悩みなども相談・解決されることが見込めます。
全国展開の会社のため、事業の拡大・縮小においても様々なアフターフォローも期待できるでしょう。
多くの店舗建築をしているため、近隣の情勢や情報にも詳しく、新規出店やリースバックした店舗以外に転居する場合にも情報を斡旋してくれます。
もちろんある懸念すべきデメリット
ダイワハウスだけでなく、リースバックにはデメリットも多くあります。
事業資金の確保、借入の圧縮などのメリットもありますが、土地建物の固定資産を売却して、賃料を払う訳ですから毎月の賃料が発生します。
固定資産を維持するよりも、高い賃料になるため毎年のキャッシュフローは悪化する可能性もあります。
他にも、売却する不動産は通常よりも2〜3割安く売却することと、リースバックした不動産を買い戻す際には、1〜2割の余分な費用が必要になります。
なので、リースバックする際には、なぜする必要があるのかを考えて行う必要があります。
まとめ
利益の出ている企業であれば、固定資産の売却を行うことで損失計上ができます。
通常の売却とは違い、その店舗で営業を続けることができます。
しかし、通常の売却時でも、条件つきの売却として売り出せば店舗付きの収益物件としても売却することができるので、どちらがいいのかは必ず比較したほうがいいでしょう。
リースバックでも、通常の売却しても営業を続けれることは変わりません。
ただし、任意売却や競売になった場合には、立ち退きが求められます。
借り入れの返済が困難になる様な状況になっている場合には、リースバックを選び、借り入れの削減を優先するのもオススメです。
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