注文住宅は自分の要望を多く盛り込む夢のマイホームになりますが、予算の限界もあります。
平均的な建物価格はいくらでしょうか?
また、予算ごとに建てられる床面積の平均もご紹介していきます。
まずは、注文住宅にかかる費用項目について紹介していきます。
注文住宅に必要な費用項目について
注文住宅は、どのような費用が掛かるのか解説してきます。
・土地の売買代金
注文住宅を建てるためには、土地が必要です。
すでに土地を所有している、親の土地に建物を建てる場合には土地の代金は必要ありませんが、ない場合には新しく土地購入代金を用意しなければいけません。
・建物代金
注文住宅を建てる建築費も要ります。
ハウスメーカーや工務店に依頼する場合で、設計料が込みの場合もありますが、自身で設計会社と工務店を相見積もりをとって比較する場合もあります。
また、土地の購入時に建築条件付きの土地売買だった場合には、指定された建築会社のみしか建築をすることが出来ません。
・諸経費
不動産の購入時や建物にかかる、税金や公共インフラの設置費用、住宅ローンを借りる場合には銀行や保証会社に支払う費用も要ります。
注文住宅の平均価格はいくら?
注文住宅は各地域で金額が違いますが、平均した床面積と価格を紹介します。
土地の購入代金がかからない、親からの相続または、元から所有している人のデータです。
2018年の住宅支援機構の統計データを参考に作成しています。
地域 | 床面積 | 建物価格 |
全国平均 | 126.8㎡ | 3390.4万円 |
首都圏 | 125.3㎡ | 3687.8万円 |
近畿圏 | 127.5㎡ | 3489.5万円 |
東海圏 | 128.1㎡ | 3454.3万円 |
東京都 | 123.3㎡ | 3970.9万円 |
神奈川県 | 125.3㎡ | 3970.9万円 |
愛知県 | 129.1㎡ | 3538.3万円 |
大阪府 | 127.8㎡ | 3606.3万円 |
注文住宅の場合には、各都府県も同じような床面積が平均値です。
分譲住宅であれば、東京都、神奈川とそれ以外でかなりの差が出てきますが注文住宅の場合には比較的差額は出ていません。
また、建物の㎡単価ではやはり東京都の方が高くなっています。
東京などでは、土地の値段が高いので、狭い土地に建物をギリギリまで建てるので、木造ではなく鉄骨などで建てるケースも多いです。
なので、値段は相応に高くなっています。
土地と注文住宅を合わせて購入した平均
注文住宅の建物の全国平均は約3300万円ですが、なかなかこの価格の家を建てる人は少ないです。
対して、土地と建物を同時で購入する人の平均金額は下記の通りになります。
地域 | 床面積 | 建物価格 | 土地面積 | 土地代金 |
全国平均 | 112.2㎡ | 2777.5万円 | 220.8㎡ | 1335.1万円 |
首都圏 | 106.2㎡ | 2628.9万円 | 165.3㎡ | 2145.8万円 |
近畿圏 | 111㎡ | 2652.4万円 | 166.5㎡ | 1574.9万円 |
東海圏 | 115.1㎡ | 2898.3万円 | 226.1㎡ | 1208.2万円 |
東京都 | 97.5㎡ | 2341.9万円 | 113㎡ | 3302.4万円 |
神奈川県 | 103.6㎡ | 2567.5万円 | 142㎡ | 2288.7万円 |
愛知県 | 116.6㎡ | 3000.8万円 | 198.2㎡ | 1590.6万円 |
大阪府 | 108.4㎡ | 2494.6万円 | 131.9㎡ | 1863.1万円 |
土地と合わせて注文住宅を建築する場合には建物の値段は大きく下がります。
全国平均でも、建物は約2800万円、土地は約1300万円で合計して4100万円です。
愛知県の建物の金額が高すぎますが、大きい土地が多いのでその分、豪邸を建てる人が多いのでしょう。
全国の都道府県の平均でも愛知県だけが3000万円を超えています。
建物のみでは3300万円でしたが、土地も含めると500万円ほど価格帯はダウンしています。
土地と合わせて注文住宅を購入する人でも、あまり大きな金額にならないことがこの統計ではわかります。
建築費1000万円台の注文住宅とは?
注文住宅でも1000万円台で建築することが出来ます。
ローコスト住宅と呼ばれています。
最近では、よくCMでも話題になっています。
必要なものを最低限用意した住宅になり、シンプルな建物です。
トイレの数を1つにしたり、設備のグレードを下げた建物になっています。
また、平屋建てや2階建てでも四角や長方形のような形で、外壁や工法の無駄も全く無くして建てられています。
ローコスト住宅でも、床面積が80~110㎡の注文住宅が作れるので、設備や外観にこだわりがない人であれば十分な住宅です。
もちろん、注文住宅なので設備のグレードや建物の使用は選べますが、変更する度に建物の価格は上がっていきます。
注文住宅で2000万円台だったらどんな家になる?
建築予算が2000万円台でしたら比較的、立派な家です。
もちろん2000万円の前半と後半では大きな開きがありますが、概ね110㎡~120㎡前後の床面積で建築されます。
全ての希望を叶えるには、費用的に難しいので取捨選択を複数する必要があります。
全体ではなく、一部分のグレードを上げることが出来ます。
注文住宅で3000万円台で建築する場合
3000万円台に乗ってくれば、かなりの要望が通る住宅が出来ます。
大和ハウス、積水ハウス、ヘーベルハウスなどの高単価の住宅もある程度、思い通りに建築することが可能です。
床面積も130㎡前後の注文住宅が建てられます。
床面積を抑えて、設備や外観などのグレードを上げることが出来るでしょう。
まとめ
注文住宅は予算が決まってないので、予算をどの様に配分するか自身で決めるため、土地や建物、設備などどこに多く予算を配分するかが大切です。
いくらでも出せる人は数少ないため、決められた予算の中で優先順位を決めて土地を決め、家を決め、設備を決めることをしていきます。
無理して多くの住宅ローンを組んだ場合には、返済が難しく、苦し苦なる可能性があるので、余裕を持った資金計画を考えていきましょう。
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