住宅ローン控除の期間終了後、借入は繰り上げ返済するべきなのか?事前確認するべき事項

住宅ローン控除の期間終了後、借入は繰り上げ返済するべきなのか?事前確認するべき事項・住宅ローン

住宅ローンを借りていると10年間から13年間はボーナスタイムがあります。

毎年の所得から何十万と控除を受けることができますが、控除期間が終了してしまえばその恩恵もなくなり、

毎月の返済だけが変わらずのしかかり重さを感じさせます。

そんな時、繰り上げ返済をしようか考えますが、実際に繰り上げ返済をした方がいいのか、それともそのまま返済をした方がいいのかとても悩まれる人が多です。

今回は、そんな悩みを解消するために繰り上げ返済をした方がいい人と、しない方がいい人を事前確認事項を見て判断してもらえるようにポイントをお伝えしていきます。

もうすぐ住宅ローン控除の期間が終了する人も、すでに住宅ローン控除の期間が終了している人も参考にできますので、ご確認ください。

それぞれの家計の総収入やライフイベントによって大きく変わりますが、

重要なことですので、しっかりと考えてから繰り上げ返済は計画していきましょう。

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住宅ローン控除と期間

住宅ローン控除と期間

住宅ローン控除は名前を聞いたことがない人がいないほど有名な制度ですが、細かい内容までは把握している人が少ないのが現実です。

住宅ローン控除とは、戸建てやマンションなどの自信が住むマイホーム買った際に、金融機関から住宅購入資金を借りた場合に、決められた一定期間の中で、決められた金額を所得税、住民税から控除され税金の還付が受け取れる制度になります。

住宅ローンは、購入する家の状況によってもらえる金額が変わってきます。

状況は下記の3種類になります。

◇新築

◇中古

◇増改築

控除の期間は10年か13年のどちらかになっています。

繰り上げ返済はどうする

繰り上げ返済はどうする

住宅ローンの期間が終了すれば後は、苦しい返済だけになります。

そうなってくると考えるのが繰り上げ返済です。

繰り上げ返済とは、毎月返している借入金の他にまとまった金額をまとめて金融機関に返済することです。

まとめて大きなお金を先に返済することで、今後かかってくる利子が大幅に減るので返済が楽になります。

また繰り上げ返済には下記の2パターンがあります。

◇期間短縮

◇返済額削減

これら2パターンに対して、住宅ローン控除の全額を繰り上げるのか、一部だけ繰り上げるのかを選ぶことになります。

住宅ローンは借りているお金の返済とその利子を毎月返していくので、元金の返済を行えば毎月の支払額は抑えられます。

また、期間を短縮する方法も選べます。

結果的に支払う金利が少ないのは期間を短縮する方が総支払額は少なくなリます。

金利はお金を借りている限りかかるので、早く返済をした方が借入の利子が少なくなります。

住宅ローンは借りている金額が大きいので、総額の利子も何百万円になってしまうので、なるべく繰り上げ返済をした方が得になります。

場合によっては、保証金を事前に支払っている場合には、期間を短縮した際に一部お金が還ってくるケースもあります。

ですが、注意点として繰り上げ返済をする際には、金融機関に事務手数料が必要になるので、少額の繰り上げ返済なのであればしない方がいいでしょう。

繰り上げ返済をした方がいいか決めるポイント

繰り上げ返済をした方がいいか決めるポイント

前述した通りに住宅ローンの借入は多額です。

繰り上げ返済をすることによって、毎月のローン返済額が減るもしくは完済する期間の短縮をすることができます。

ですが、少額での繰上げ返済はあまり得策ではないため何百万円での繰り上げ返済になってきます。

その際に、本当に繰り上げ返済をした方が迷う人は多くいます。

どんなポイントで決めたらいいのでしょうか。

各家庭のライフイベントを考えて、どの程度の余剰資金や貯蓄をしておかなければ行けないのかが重要になってきます。

生活の中で大きくお金がかかるタイミングをお伝えしていきますので、ご自身で問題がないと結論を出した場合には、繰り上げ返済をすることをお勧めします。

教育資金

マイホームを購入後で最もお金がかかるのは、教育資金です。

子供の年齢にもよりますが、大学卒業までにいくら必要なのか、そのお金は用意できるのかを考える必要があります。

公立・私立でも大きな違いが出てきます。

また、最近では奨学金を借りて大学に通う人も多いですが、しかし、奨学金も金利がかかります。

親としていくら援助するのかはまだ時間があるのであれば考えて準備していく必要があります。

奨学金については、こちらの記事を参考にしてください。

入院などの緊急資金及び蓄えはあるのか

いざ何かあった時に対応できる現金や簡単に現金化できるものは用意しておくべきでしょう。

例えば、コロナの影響で収入が減ってしまったり、仕事自体がなくなる可能性もあります。

その間の当面の生活費として6ヶ月分くらいは確保しておくのが安心です。

最低でも給与収入の3ヶ月分くらいはすぐに現金化できるようにしておくのがいいでしょう。

住宅ローン控除を繰り上げして毎月の負担もしくは、期間が短縮できても返済が生活が厳しくなるのであれば、まだ現金で持っていた方がいいです。

なるべく安心できる生活を整えるためにしっかりと家計管理をしていきましょう。

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定年後・定年が近い場合

定年が近くになって来れば、子供も独立をして、今後の生活をどうしようか考えてくるでしょう。

退職金で一括返済をするべきか、それともこのまま毎月の返済で返していくべきか迷うところです。

しかし、あくまでも借りているお金なので毎月の返済には利子がついてきます。

退職金や持っているお金に余裕があるのであれば一括返済するのもいいでしょう。

ですが、残りの期間が短いと繰り上げ返済しても事務手数料などでそこまで得しないケースもあります。

事前に金融機関と相談するのがいいでしょう。

住宅ローンの繰り上げ返済まとめ

住宅ローンの繰り上げ返済まとめ

繰り上げ返済をすることで、払わなくていい利息がかなり少なくなるので、まとまったお金が貯まったら一度は検討をした方がいいでしょう。

他にも、お金の借り方も考えておくのもいいです。

住宅ローンを借りる時には必ず団体信用生命保険に加入します。

この団体信用生命保険は、決められた疾病やガンの際には、借入金がなくなることもあります。

健康や年齢次第では、繰り上げ返済をしないほうがいい場合もありますので、よく考えて実行するといいでしょう。

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FPヒロナカの得する不動産とお金の話

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