住宅ローンを借りている人であれば、必ずお世話になってる住宅ローン控除ですが、
この期間は10年から13年で終わってしまいます。
では、その恩恵を受けられなくなった時に、繰り上げ返済をする人も多くいますが、
その繰り上げ返済は本当にしていい返済ですか??
しっかりと事前に確認をしてから繰り上げ返済を行なった方が、得か損かわかるので見分けるポイントを今回はお伝えしてきます。
住宅ローン控除
住宅ローン控除は、家を借入をして購入する人であれば、ほぼ全員が使っている制度です。10年や13年の間、借入している残高に応じて所得税や住民税から還付金が受け取れる制度になります。
また、新築や中古でもこれらの最大金額が変わってきます。
新築の場合:借入残高の最大5000万円(4000万円が通常)の1%の税控除が受けられます。
中古の場合:借入残高が最大3000万円の1%の税控除が受けられます。
住宅ローン控除の繰り上げ返済とは
住宅ローンの繰り上げ返済は、二種類あります。
期間短縮型と返済削減型です。
これらの2種類の大きな違いが毎月の負担を減らすのが返済軽減型、
借りている期間を短くするのが期間短縮型になります。
結果的に得するのは期間短縮型です。
借りている期間を減らせば負担する金利が少なくなるからです。
繰り上げ返済はなぜした方がいいのか?
繰り上げ返済はしなくても大丈夫ですが、した方がお得になります。
使わないお金が手元にあるのであれば、金利支払いが必要な借りているお金をなるべく減らしたほうがトータルでの支出は少なくなります。
ただし、繰り上げ返済をするにも手数料が必要なので、減る金利と手数料を見比べながら行なっていくことも大切です。
住宅ローンで繰り上げ返済をする時に知らないと危険なこと
持っている貯金に余裕があっても安易に繰り上げ返済を行うと危険な状態になることがあります。
手元にあるお金は、今後の何かあった時に必要になるケースもあります。
Fファイナンシャルプランニングの中に、ライフイベントという言葉がありますが、
人生の節目節目にお金が必要になるタイミングがあります。
それはどんな時なのか解説していきます。
繰り上げ返済しても余剰金は確保してるか
お金がいついるのかわかっていれば、その費用は残しますが人生何が起こるかわかりません。
今回のコロナのような緊急事態が起こる可能性だってあります。
その時に余剰資金がなく、失職してしまうなどの状態になった場合にはどうやって生活するのでしょうか。
一般的には、月の支出の3ヶ月から6ヶ月くらいの余剰資金が手元にあるのが望ましいです。
支出が月に25万円ある人であれば、
75万円から150万円は現金預金で手元にあるのが望ましいでしょう。
子供がいる家庭での注意
子供がいる家庭では、子供の教育資金も必要になってきます。
最近では習い事に通わせる家庭も非常に増えているので、
昔よりも子供にかける費用が増えています。
また、高校、大学と公立に通わせるのか、私立に通わせるのかでも用意する費用は大きく変わってきます。
車の購入や家の修繕
新しい車を購入する資金や家の修繕費用も考えなければいけません。
持ち家であれば、修繕費用は10年で100万円ほどは見ておくべきでしょう。
外壁や水回りなどを予定修繕するだけでなく、突発的な修繕も発生するかもしれません。
まとめ
繰り上げ返済をすることは結果的には節約につながりますが、
持っている貯金を全て繰り上げ返済に当てるのはとても危険です。
上記の費用を見込みながら、本当にしばらく必要がない資金を繰り上げ返済に充てるのがいいでしょう。
しばらくの時間があれば貯金できる状態でなければ、もしものときに費用が足りなくなり銀行から高い金利でお金を借りなければならなくなる可能性があります。
そうなってしまうと本末転倒になるので、しっかりとライフプランを見ながら繰り上げ返済は行なっていきましょう。
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