P C造とは?防音構造やR Cとの違いは?どんなメリット・デメリットがある?

P C造とは?防音構造やR Cとの違いは?どんなメリット・デメリットがある? ・不動産 豆知識

家探しや部屋探しの時に、P C造という作りをよく見かけるようになりました。

鉄骨造や木造、R C造は昔からありますが、

P C造とは何ぞや?って思われている人も数多くいるでしょう。

P Cと聞けばパソコンを思い浮かべる人がほとんどですが、

パソコンではありません。

建物の構造でR CでもS R Cでもない、P C造と呼ばれる新しい構造が出来ているのです。

今回は、P C造とは、とメリット・デメリットをお伝えしていきます。

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P C造とは何か?R Cとどう違うのか

P C造とは何か?R Cとどう違うのか

P C造は正式名称「プレキャストコンクリート造(precast concrete structure)」と言います。

では、R C造との違いはどんなところがあるのでしょうか?

見た目からではほとんど区別はできませんので、

まずは、P C造の内容から見ていきます。

P C造は、コンクリート壁などをはじめから工場で作り、トラックなどに乗せて現地に運び、現場で組み立ていく工法のことを言います。

工場でまとめて作れて、かつ、現場では組み立てるだけなので、

工期も早く、人件費の節約も出来て、R C造と比べて安く早くマンションを建てられます。

普通のR C造、つまりコンクリート造のマンションでは、そのほとんどを現場で作っていきます。

壁などを作る時には、型枠と呼ばれる木材で囲ってから、ミキサー車でコンクリートを作り流し込み固めていきます。

この型枠も一度使えば、再利用が出来ずに、1個ずつ現場で組んでいくので、人件費が高額になって全体の費用を押し上げていきます。

逆にP C造(プレキャストコンクリート)は工場で生産され、さらに型枠は工場の中で鉄で作られているので、現場の木枠とは違い何度も再利用することもでき、機械が作成するので人件費も現場で作るよりもかなり安価で作成ができます。

さらに、工場で作るため製品の品質が一定となるので、初めに決められた防音性能も、他の耐火性や耐震性なども一定の水準で作成ができます。

現場で作られる場合には多少のムラができますが、工場生産ではその心配が限りなく少なくなります。

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P C造にはどんなメリットがあるのか

P C造にはどんなメリットがあるのか

P C造には様々なメリットがあります。

主に、防音性、耐火性、耐震性が高いです。

それぞれを解説していきます。

◇防音性

PC造はR C造同様にコンクリートで作られていきます。

なので、隣の部屋との境もコンクリートになるので、音はかなり減ります。

木造や鉄骨造と比べるとかなりの違いがあります。

さらに工場でしっかりと作られたコンクリートなので、コンクリートも均一で高い品質が保たれているケースでは、R C造よりも高い可能性もあります。

◇耐火性

耐火性のもR C造と同様に高いです。木造などは燃えやすい素材ですが、コンクリートの耐火性はかなり高いです。

また鉄骨造などの場合も耐火性は高いですが、熱で躯体の鉄骨が曲がってしまう可能性があります。

その点、コンクリート造は変形することも少ないので安心です。

建物の内、一部屋が燃えても隣の部屋に燃え移るまで時間がかかるので、住む際にも安心感が違います。

◇耐震性

日本はかなり地震が多い国ですので、万が一の時には地震に強い建物がいいでしょう。

中部地区で起こるといわれる南海トラフ地震ですが今後いつ起こるかわかりません。

中部地区だけでなく他の地域でも同様に突発的に大きな地震が起こっているので、倒れない建物にする必要があります。

その点P C造であれば、全てコンクリートで覆われているので地震での揺れ自体も少なくなり、東海リスクも少ないです。

ただし、免震などがなければ上層階に行けば行くほど揺れは大きくなることに注意は必要です。

実はデメリットもあるP C造

実はデメリットもあるP C造

P C造には実はデメリットがあります。

全てがメリットばかりではないので事前に確認をしておいた方がいいでしょう。

賃貸で借りる場合には、家賃が木造、鉄骨よりも高く、R CやS R Cよりも低いという状況になります。

また、あくまでもコンクリート造になるので、施工する費用も高くなります。

工事の際も、しっかりとした企業に依頼しない場合には、現場で組み立てる部分もあるので、隙間から雨漏りなどがするケースもあります。

コンクリート造の特有の外気の温度がそのまま比例することも要注意点です。

夏は暑く、冬は寒いです。ですが、エアコンなどで温度調整すれば長い時間適温がキープできるのはメリットとも言えます。

RCについては、こちらで詳しく解説しております。参考にしてください。

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