国民年金の被保険者は、厚生年金に加入している被保険者よりも受給される年金額は少なくなり、大きな不安を持たれている人、年金を頼りにしていない人が数多くいます。
国民年金の被保険者は、厚生年金のような上乗せされる制度はないのかという不満に答えるのが、国民年金基金になります。
国民年金に基金がプラスされた名前なので、通常の国民年金と勘違いされる方もいますが、全く別物になります。
国民年金基金とは
国民年金基金とは、厚生年金同様に国民年金に上乗せされる、所謂、2階建部分の精度になります。
厚生年金の被保険者は、国民年金にも加入しており、その上乗せで厚生年金に加入しております。
なので、厚生年金は、1階部分を国民年金、2回部分を厚生年金、さらに3階部分を厚生年金基金にしている場合があります。
対して、国民年金の被保険者は基本的には、1階部分の国民年金のみになってしまい、そのために厚生年金に当たる2階部分に1991年から創られた国民年金基金があります。
厚生年金基金は、なかなか運用が上手くいっていないこともあり、国民年金基金も不安に思う方が多いのは現状です。
国民年金基金のA型とB型
国民年金基金は個人年金保険と似た種類があります。
大きく分けるとA型とB型があります。
A型:65歳から亡くなるまで年金を受け取れる
年金の受給前または、保証期間中に亡くなった場合に、遺族に一時金が支給されます。
B型:A型同様に65歳以降から亡くなるまで年金が受け取れます。
遺族に支払われる一時金がないですが、保険料が安くなります。
また、保証期間と給付開始年齢によってI型からⅤ型まであります。
掛け金の上限は月額68,000円になります。
国民年金基金は、将来貰える年金額が確定していますが、現在では、あまり運用が上手くいかないため将来の年金を支払う原資が不足するのではと不安に思う人もいます。
厚生年金基金は原資が不足し、廃止になるところも多く悩みどころになります。
ただし、国が後押ししている制度なので、民間が行なっている保険よりかは安心感があるでしょう。
ただし、民間の保険と違い、解約するという事ができないので、支払った保険料に関しては、一定の年齢になるまで受け取れないことに注意が必要です。
年金を増やす国民年金基金以外の方法
国民年金の加入者の第1号被保険者であっても、受給する年金を増やす方法は、国民年金基金以外にもあります。
付加年金
月400円の追加の保険料で、納付した月数と200円を掛けた金額が年金に反映されます。長く少しづつ年金を増やす方法になります。
iDeCo
個人型確定拠出年金ですが、毎月の掛け金を自身で一定額の範囲で決める事ができ、運用も株式、投資信託、定期預金と選べます。
もちろん掛け金は控除の対象になります。
小規模企業共済
小規模企業共済は、自営業者、個人事業主には是非オススメな制度です。
掛金はもちろん所得税の控除となり、20年以上加入していれば元本は保証されます。
また、緊急時に掛け金の一部を元に貸付を受けることもできます。
まとめ
老後の生活費の不安は、多くの人が持っています。
自営業者や個人事業主の人は特に、貰える年金額が少ないためどのように老後の生活を行うのかが不安でしょう。
その不安を少なくするためには、短期間でなく少しづつ長期で貯める事が必要になります。
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