中古住宅を購入する人は、増えています。
日本人は新築を好みますが、住宅価格の上昇と景気が不透明なのもあり、中古住宅が密かに人気になっています。
中古価格の一番の人気になる点は、お手軽な価格帯で持ち家を所有できるところです。
もちろん築年数によっては、高い中古住宅も安い中古住宅もありますが、新築で住宅を購入するよりも遥かに安価で購入できます。
ただし、そんな人気が出てきている中古住宅ですが「ある事」を知らないで購入すると失敗する可能性があります。
中古住宅で購入してから後悔する事は?
中古住宅は新築よりも、より厳しい目線で見ないといけない点が複数あります。
・建物の駆体や目に見えない部分が傷んでいる
・断熱材やスキマ風があり寒い
・建物が傾いている
・床下の木材が腐っていた、シロアリがいた
・設備が古く、すぐに壊れた
・床の一部が軋む
・基礎部分にコンクリートが敷かれておらず、土にになっている
この様に中古住宅の場合には、建物や設備状況がいつ作られたかによっても変わりますが、様々な問題が起こりうる可能性があります。
例えば、目に見える箇所は簡易的なリフォーム、清掃が行われており、綺麗な状態だったとしても壁の中、屋根裏、床下、設備機器がボロボロの可能性もあります。
雨漏りをしていたとしても応急措置で直している場合、穴の開いた箇所を壁紙で隠している場合、床が腐っているのにフローリングをはってあるだけの状態などなど、酷いケースですが稀にこの様なこともあります。
通常でも、建物の傾きや新築と同様に考えていた設備、断熱性などが思っていた状況と違う可能性もあります。
素人が良い住宅だと思っても、実は、悪い住宅の可能性が十分あり、後悔している人は年々増えています。
そんな時に使えるのがホームインスペクションという制度になります。
建築士が住宅の診断を行ってくれることで、不具合なども調べて調査報告書を出してくれるので、購入前に売主の了承を得て診断することをおすすめします。
賃貸に住んでいた時とのギャップがある
賃貸とマイホームであれば、ここでも思い違いが出てくる可能性があります。
多くあるのが、部屋の断熱性の違いです。
特に、鉄筋コンクリートから木造の住宅に引っ越しをした人は冷暖房の効きが悪いことに驚きを覚えます。
鉄筋コンクリートなどは熱を逃さない、通さない様な作りになっていますので、新築であっても木造住宅であればある程度の熱は逃げていきます。
中古住宅の場合では、築古の場合には、窓が二重窓でなく熱がダイレクトに逃げたり、通ったり、隙間が空いており風が入ってくるケースがあるので、余計なリフォーム費用が必要なこともあります。
また、そもそも壁に断熱材が入っていない、不足している中古住宅もあるので、専門家にしっかりと調べてもらうのが安心できます。
契約不適合責任が免責になっている
中古住宅は、売主が一般人のケースが最も多いです。
あなたがインターネットで検索を行い、希望の物件があれば、不動産会社に仲介を依頼して物件の詳細や内見を行います。
物件が気に入って、話が進んでいく際に「この物件は契約不適合責任(旧 瑕疵担保責任)が免責です。」と言われることがほとんどです。
この契約不適合責任は簡単に言えば、「引き渡しが終わった後の不具合は、売主は一切の責任を負いませんよ」という内容になります。
例え、床が抜けても、雨漏りがしても、売主は知りませんということです。
ただし、あからさまに、売主が知っていて黙っていたものは該当しません。
新築などであれば、売主が業者なので必ず契約不適合責任はつきますが、個人の場合には、売主が選べます。
売主も、業者でないため大きな責任を持てないので免責にしているのが通例になります。
なので、しっかりと見て、調べてから購入しないと後で、想定以上のリフォームが必要になり、資金が足りなくなる可能性もあります。
中古住宅の住宅ローンは新築と違う
お金を借りることは一緒ですが、中古住宅の場合には建物が年数が経っているため、銀行の見る目が厳しくなります。
建物が古ければ古いほど、建物にお金を借りる力、担保力がなくなるので結果的に希望する住宅ローンの金額が借りれないケースや金利が高くなってしまうことがあります。
中古住宅では、物件の売買代金以外にも必要になるお金があります。
仲介手数料や銀行の諸経費、一番大きな金額はリフォーム費用になります。
この諸経費もリフォーム費用も住宅ローンとして借りることができますが、結局は中古住宅の価値が低ければ希望する金額を借りることができません。
銀行によって条件も異なりますので、複数の銀行に打診を行うのも重要です。
希望する中古住宅を購入するために、自己資金が多く必要になるケースもあります。
下記の記事で中古住宅の住宅ローンを詳しく解説しています。参考にしてください。
家探しは迷うことの連発
家探しは、新築、中古限らずに迷うことだらけです。
条件もですが、どこの物件に決めようかが一番悩むでしょう。
似た条件の住宅もありますし、もしかしたら、購入後にもっと気に入った物件があって後悔するかもしれません。
ただ、決めなければずっと購入ができません。
住宅は縁が貴重な買い物です。
出会えた物件は縁があった住宅であり、縁がなかった物件は、住宅を購入してなくても縁がなかったと思うのが一番です。
何より、隣の芝は青いではないですが、実際の内容は別として他の住宅はよく見えるものです。
住んでみなければ、住宅の本当の良さはわかりません。
中古住宅であれば、リフォームなどで自分好みの建物に変更することもできます。
ただし、安易に住宅を決めずにしっかりと複数の住宅を比較検討して決めるのが良いでしょう。
中古住宅を探す順番はどうする?
物件情報は日々多くの情報が出てきます。
その中で、ある程度の希望する条件と、優先順位を決めておくことが大切です。
地域、予算、間取り、築年数、外観、諸条件などなど条件を挙げていけば細かいものも含めればキリがありません。
あなたの家庭では、何が必須条件で、何がどうでも良いのかを決めて物件探しをする必要があります。
ある程度の条件が決まれば、次はインターネットや不動産会社で中古住宅を実際に探します。
希望条件を入れて検索をかけて、良さそうな物件を複数資料請求をします。
最低でも10件くらいは資料請求をした方が比較検討できます。
その後に気に入った住宅を実際に内見をします。
内見時には、どこを見れば良いのか、その住宅の何が気になるのかを事前に考えておくと後で比較しやすいです。
内見する住宅は少なくても3~4件は見ておきましょう。
中古住宅の内見時にみるポイントは下記にて詳しく解説しています。参考にしてください。
内見後に購入する物件を決めた際には、契約条件を決めます。
その中で、ホームインスペクションを契約前にすることを条件に含めることをおすすめします。
費用は高くても10万円~15万円ほどで、売主かあなたのどちらかの負担になりますが、ここはあなたの負担でも問題ないでしょう。
購入すれば、後で後悔するよりも、先に知っていれば買わなければ良い問題も解る可能性があります。
問題がないことがわかれば気持ちよく、住宅を購入することができます。
まとめ
中古住宅は知らなければ、失敗して後悔することがたくさんあります。
不動産会社のプロでも、たまに失敗するほど難しいです。
できる限りの事前調査を行ってから、購入することで調べていればわかった失敗をすることがなくります。
なるべくリスクを減らして検討していきましょう。
コメント