示談金と慰謝料の違いは何?脅された場合の対処は?

示談金と慰謝料の違いは何?脅された場合の対処は?自動車保険

交通事故や離婚、民事裁判などでよく話題になる示談金と慰謝料、結局、どちらもお金を貰える事に変わりがないのでは?

と思っている人は多くいます。

実際には、変わりません。

示談金も慰謝料も同じ、意味合いを持ちます。

細く言えば意味が違いますが、両方とも損害に対してお金を貰うことを指します。

では、何が違うのかを今回はわかりやすく解説していきます。

今回は、自動車事故などで行われる、示談や慰謝料をケースとして紹介していきます。

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慰謝料と示談金はどこが違うのか?

慰謝料と示談金はどこが違うのか?

慰謝料と示談金と同じ意味合いを持っていますが、まとめているのか、一部なのかの違いがあります。

まとめているのが示談金となり、被害者が相手から何かしらの損害を受けたことに対して、加害者が金銭などを補償することで、双方が金額や条件に納得の上、揉め事の解決の代わりに被害者に支払われる対価になります。

この示談金には、被害を受けた事によって被害者が被った肉体的、精神的な慰謝料などの補填も含まれています。

つまり、慰謝料は示談金の中に含まれているモノということになります。

示談金はどちらが一方的に決めることではなく、双方が相談した上で金額の最終調整します。

交通事故などの場合は、保険会社との交渉か、任意保険に未加入であれば加害者と直接の交渉になります。

あなたの過失割合がゼロだと、あなたの保険会社は交渉してくれないので、あなた本人が交渉するか、弁護士に依頼しての交渉になります。

示談金を細かく説明

示談金を細かく説明

示談は前述もしましたが、被害者と加害者が双方合わせて交渉・話し合いで、問題を解決していく事になります。

裁判などで争うことも多いですが、どちらかが示談にしたいと宣言した場合には、裁判の審議は停止します。

示談で決裂した場合には、引き続き裁判が行われます。

しかし、示談で一度決まったことは余程の事がなければ変えることはできません。

通常であれば、加害者から示談金が支払われた場合には、それで争いは終了するからです。

同じ問題を蒸し返すことはできません。

ちなみに、示談は法律用語では和解と言います。

法律上、細かく言えば民法では、示談でお互いが納得して同意する行為は、和解契約にあたります。

契約というのは、おかしいと思っている人もいるでしょうが、お互いが和解することによって金銭などを受け渡しする行為なので、行為に対して金銭が支払われる契約になります。

示談金、慰謝料以外にも、和解することで解決する金銭のことを和解金と呼ぶ事があります。

この和解金は、示談金と同じ意味を持つ言葉になります。

示談交渉はハッキリわかってから!脅された場合は?

示談交渉はハッキリわかってから!脅された場合は?

示談交渉は、どんな状況でも変わりないですが、損害に対する被害額がハッキリとわかってからでなければ、示談金を決めるのは危険でしょう。

先方からの提示があった場合でも、後々にさらなる問題が出てくる可能性があります。

示談は、一度決まってしまうと後で変更する事ができません。

示談の了承後に、別の問題が出ました、損害金を別で支払って下さいと言っても、加害者は示談で終わっているので断る権利があります。

なので、示談を開始するのはいつでも大丈夫ですが、示談の完了は事柄がある程度把握できるまで待った方がいいでしょう。

よくあるのが、怖い人と事故を起こして示談を迫られて、サインを求められますが出来れば拒否した方がいいです。

どうしても、拒否できない場合には、自動車事故などであれば相手の車のナンバーをメモしておくか、写真を撮っておき、相手が去ってからすぐに警察に通報して、脅されてサインをしたことを伝えてください。

このケースの場合であれば、その示談の同意は無効になります。

しかし、事故現場で警察に連絡もせずに後日、相談しても取り合ってくれない可能性があるので気を付けましょう。

示談がお互いに納得できない時にどうする?

示談がお互いに納得できない時にどうする?

被害者と加害者のどちらかが示談に納得がいかない場合には示談は成立しません。

お互いの譲れないところを譲歩し合うしかありません。

しかし、当事者どうしで話し合っても平行線になる場合には、公平な第三者を入れて話し合うことをお勧めします。

最も有効なのは、裁判などで決着をつけることですが、裁判になれば費用も時間もかなりかかってしまいます。

裁判が嫌な場合には、A D Rという制度があります。

裁判外裁判と呼ばれる制度です。

裁判ではなく、公平な第三者を立ててお互いが譲歩できるところを話し合う制度になります。

判決ではないですが、結果も第三者が決めます。

その結果に不服がある場合には、最終的には裁判で争う事になります。

まとめ

示談と言っても、お互いで話し合い決めていく事になるので、納得が出来ずに裁判に発展することもあります。

しかし、初めから裁判をするのではなく、お互いの話し合いも必要であり、A D Rなどの制度も活用していく方がいいでしょう。

例え、脅された場合でも、その場は身の危険を感じる可能性もあるので、少し拒否をして危ないと感じたら相手の言う通りにサインをしてもいいでしょう。

周りに人がいる場合には、助けを求めてもいいです。

加害者とあなたの二人だけの場合には、危険を犯さず、あなたの身を第一に考えて行動してください。

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