賃貸で住んだ時に、ガスコンロやお湯を沸かす時の給湯器などでガスを使います。
物件ごとに、都市ガスとプロパンガスが分かれていますがどんな違いがあるのか知っていますか?
同じガスだから何も違わないと考えている人は間違いです。
この2つは実は大きな損得で別れます。
違いをわかりやすくお伝えしていきます。
都市ガスとプロパンガスの違い
都市ガスとプロパンガスは大きな違いがあります。
まずは、それぞれの特徴をお伝えしていきます。
都市ガスとは
都市ガスは、地下に埋まっている配管を通して各世帯に供給するシステムをとっています。
大手と呼ばれるのは4社いて、東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガスの4社になっています。
他にも、それぞれの地域に都市ガスを供給している会社がありますが、その棲み分けはしっかりしています。
他の都市ガス会社の配管が同じ道路に入っている事はほとんどありません。
プロパンガスとは
プロパンガスは、都市ガスと違い複数の供給方法があります。
多くのケースでは、独立しているプロパンボンベから供給していますが、地域によっては、地下に配管を埋めて集中プロパンと呼ばれる形で供給しているケースもあります。
独立プロパンボンベのメリットは災害に強い所です。
地下に配管があるケースでは、地震などで途中で配管が壊れ漏れてしまえばガスの供給は出来ません。
また、プロパンは都市ガスに比べて高額になる可能性が高いのにも注意が必要です。
プロパンと都市ガスの注意点
ガスの種類が違うと今まで使っていた、コンロが使えなくなる可能性があります。
2つでは、使用しているガスの種類が異なる為、元々使っていたコンロがどちらかの対応だった場合には、引き継いで使えなくなる可能性が高いです。
ちなみに、都市ガスはメタンでプロパンは、プロパン、ブタンをガスとして使用しています。
入居してから都市ガスからプロパンに、プロパンから都市ガスには変更できません。
建物の建築当初にどちらかのガスにする様に建てられているので、変える為には大幅なリフォーム工事が要るので、賃貸では現実的ではないです。
なので、入居前にはどちらのガスを使っているのか確認する必要が出てきます。
都市ガスとプロパンはどっちがお得?
都市ガスとプロパンでは、断然、都市ガスのほうが使用料が安くなるケースが多いです。
概ね1.2倍から1.5倍ほど変わってくるケースが多いです。
都市ガスは、配管にガスを流すだけですが独立型のプロパンボンベの場合には、運んでくる運送代と人件費が上乗せされます。
入居者ではなく、大家の視点から見てみると、断然プロパンの方が安いです。
都市ガスは建築当初に1世帯当たりの費用が何十万円と取られます。
対してプロパンはほぼ初期費用は入りません。
プロパンを入れておく小屋を建てるだけで済みます。
また、プロパンが高くなる理由として大家にプロパン会社からお金が支払われるケースがあり、その謝礼金の様なモノが入居者のガス代に反映して高くなっているケースもあります。
悪徳大家の場合には、入居者が支払う料金だからと謝礼金を貰ってプロパン会社を変える人もいます。
入居者としては、困ったことですがプロパンガスの料金は入居して使ってみないとわからないので、出来る限り避けた方がいいかも知れません。
悪徳大家のプロパンガスの部屋に住んだ場合には、ガス代が都市ガスの2 倍になっている事もあります。
まとめ
都市ガスとプロパンガスでは、災害時以外は入居者にとっては都市ガスの方が得をします。
毎月のガス代も毎日お風呂に入るのであれば馬鹿に出来ない金額になっていきます。
これが最高で2倍になるといえば、いくらになるでしょうか。
一人暮らしでも、ガス代で5000円使っていれば、倍になれば1万円になり、1年での差額は6万円になります。
一月分の家賃を毎年余分に支払っている事と同じになります。
家族で住んでいるケースでは、毎月1万円が2万円になり、1年間で12万円を多く払う可能性があります。
全てのプロパン会社が高い金額を請求する訳ではありませが、ガス料金の単価は入居時には記載していませんし、誰も聞きません。
入居してから後悔するのであれば、後悔する可能性をなるべく少なくして、部屋探しをするのが得策でしょう。
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