一戸建て住宅の購入は、皆さんの夢ですが、他の人はどれぐらいのマイホームを買っているのでしょうか?
会社ごとや地域での家の平均売買金額をお伝えします。
他の人の金額を参考にして、自身の新しい夢のマイホームを目指して検討していきましょう。
また、家を買う際には住宅の費用以外にも必要になる金額もあります。
平均金額や必要費用を知って、マイホームを購入するのにお役立て下さい。
平均的な一戸建て住宅の購入金額はいくらなのか?
住宅の平均価格は、様々なケースで別れます。
分譲マンション、分譲住宅、注文住宅でも変わってきます。
もちろん、土地の値段は都心と地方では大きく変わりますし、土地の大きさによっては建物の値段も変わります。
年収によっても、購入を検討する価格帯が変わります。
情報元は、住宅金融支援機構が発表している、統計から抜粋しています。
2018年のデータになります。
住宅別 購入金額一覧
一戸建て注文住宅の土地付きの各地域の平均
地域 | 平均年齢 | 世帯の 平均年収 | 建物面積 | 建物価格 | 土地面積 | 土地代金 | 土地建物 合計金額 |
全国 平均 | 37.5歳 | 611万円 | 112.2㎡ | 2,777万円 | 220.8㎡ | 1,335万円 | 4,112万円 |
首都圏 | 38.1歳 | 676万円 | 106.2㎡ | 2,628万円 | 165.3㎡ | 2,145万円 | 4,773万円 |
近畿圏 | 37.5歳 | 605万円 | 111㎡ | 2,652万円 | 166.5㎡ | 1,574万円 | 4,227万円 |
東海圏 | 38.2歳 | 602万円 | 115.1㎡ | 2,898万円 | 226.1㎡ | 1,208万円 | 4,106万円 |
東京都 | 39.5歳 | 761万円 | 97.5㎡ | 2,341万円 | 113㎡ | 3,302万円 | 5,643万円 |
神奈川県 | 38.5歳 | 694万円 | 103.6㎡ | 2,567万円 | 142㎡ | 2,288万円 | 4,855万円 |
愛知県 | 38.6歳 | 664万円 | 116.6㎡ | 3,000万円 | 198.2㎡ | 1,590万円 | 4,590万円 |
大阪府 | 38歳 | 628万円 | 108.4㎡ | 2,494万円 | 131.9㎡ | 1,863万円 | 4,357万円 |
東京都、神奈川県、愛知県、大阪で最大値を赤色、最低値を青色にしています。
東京は土地代が高いので、建物の値段が下がっています。
逆に愛知県は土地が安いので、建物は豪華に建てていますが、それでも総費用では東京が5,643万円と他県と比べて1,000万円以上の差があります。
一戸建て分譲住宅の各地域の平均
地域 | 平均年齢 | 世帯の 平均年齢 | 土地建物代金 |
全国平均 | 39.1歳 | 554万円 | 3,442万円 |
首都圏 | 39歳 | 594万円 | 3,833万円 |
近畿圏 | 39.1歳 | 523万円 | 3,259万円 |
東海圏 | 40歳 | 523万円 | 2,976万円 |
東京都 | 39.5歳 | 659万円 | 4,522万円 |
神奈川県 | 39.6歳 | 609万円 | 3,937万円 |
愛知県 | 40.4歳 | 522万円 | 3,177万円 |
大阪府 | 38.7歳 | 534万円 | 3,437万円 |
注文住宅と分譲住宅を購入する人の平均年齢は全体で40.1歳となり、最も多いのが30代で全体の42.3%になります。
二番目が40代で25.5%、三番目が30歳未満で14.3%になります。
一戸建て住宅を購入する平均年収
住宅を購入する平均年収は、注文住宅と建売住宅合わせて全体で年収598万円になります。
一番多いのが、年収600万円未満で41.1%、二番目が400万円未満で22.3%、3番目が800万円未満で20.1%になります。
都心はやはり土地の代金が高い為、平均金額も上がっています。
逆に住宅の床面積も少なくなっているので、土地の値段が高くなっていることがわかります。
もちろん購入するハウスメーカーなどによって金額が変わりますので、安いハウスメーカーや工務店であれば平均金額よりも安く、高いハウスメーカーや工務店であれば平均よりも高くなります。
また、土地の大きさや場所、建物の仕様でも大きく変わります。
ハウスメーカー・建築会社の種類
住宅を購入する場合には、信頼が置ける会社に依頼したいと考えますが、信頼の置ける会社となると建築費ももちろん高くなります。
返済計画を考えて、どこのメーカーと契約するかは悩みどころです。
簡単に、建築会社は、ハウスメーカーと地域の工務店とパワービルダーと呼ばれる三種類に大別されます。
それぞれどんな特徴があるか見ていきましょう。
ハウスメーカーとは
ハウスメーカーは有名な会社が挙げられます。大和ハウス、積水ハウス、一条工務店、スウェーデンハウス、ヘーベルハウスなど多くの会社があります。
それぞれの会社が独自の設計と施工をしており、そのメーカに依頼すれば、設計時から完成まで付き合うことになります。
大手メーカーに依頼するのは、大きな安心感とアフターサービスや保証がしっかりしているところが魅力的ですが、相対的に建築費が高くなります。
単純にいい資材を使っているからではなく、広告費や会社が大きくなり社員の人数も多く抱えている為、建築費が高くなっています。
地域の工務店
大手のハウスメーカー以外にも、中堅どころや地域密着型のハウスメーカーなどもあります。
大手に比べれば、安心感は薄れますが、大手のマネや独自のサービスをしている場合があるので、アフターフォローはしっかりとしている会社が多いです。
しかし、全くダメな会社もあるので注意が必要です。
口コミなどを見て決めた方がいいでしょう。
担当者が良くても、会社がダメであればオススメはできません。
パワービルダー
パワービルダーはあまり聴き慣れな言葉ですが、安価な建物を複数建てる会社です。
小さい土地に、小さい建物を複数建てることで建築コストを落とし購入しやすい金額にします。
もちろん、安いのでそれなりの性能の家になります。
ただ、アパートなどに入居し続けるよりも家を持ちたいけど、毎月の返済が心配という世帯には、オススメできます。
有名どころでは、飯田グループホールディングスのアーネストワン、一建設、東栄住宅、タクトホーム、アイディホームなどの会社が有名です。
これらの会社は元々は別々の会社でしたが、合併して同じグループの会社になりました。
お互いの情報共用などはしていますが、土地の仕入れや販売はそれぞれが独自で行っています。
価格的には、大手ハウスメーカーが2000万円で家を建てるのに対して、パワービルダーは1400~1600万円で同じ大きさの家を建てます。
これは販売金額の目安なので、原価はもっと低いです。
パワービルダーも大手になれば、広告費や人件費が多大に掛かっていますが、その分を建てる棟数を増やし、大工の人件費や部材の仕入れの値段を抑えて低価格で住宅の販売ができています。
しかし、やはり元々の値段が安いので大手や中堅よりも家の材料の質はかなり落ちます。
名古屋市で多いのが、大手メーカーなら4200万円~4600万円の住宅、中堅は3700万円~3980万円、パワービルダーの場合には、2980万円~3280万円などで販売されているケースが多いでしょう。
もちろん、高級住宅街になればどこのメーカーも値上がりしますし、郊外になれば1980万円以下で販売している場合もあります。
これは、土地の値段で左右されます。
東京でも、名古屋でも、大阪でも同じです。
住宅代金以外の必要な費用
住宅を購入する際には、広告などで出ている金額以外にも諸経費と呼ばれる費用がかかります。
この諸経費は、売買代金の1割前後が必要になると言われています。
住宅の価格が4000万円だった場合には、400万円前後の費用が別途必要になり、4400万円前後の総費用になります。
この諸経費以外にも、新しい新居に必要な家具家電も購入する場合には別途お金が必要ですし、引越し代もかかります。
忘れがちなのが、新居にはカーテンレールがありませんので、カーテンだけでなく、レールも購入する必要があります。
諸経費には、下記の項目が必要になります。
・仲介手数料(ハウスメーカー以外に不動産会社がいる場合に必要です)
・不動産を新しく購入した際にかかる県税 不動産取得税
・登記する費用 登録免許税
・契約書に貼る印紙税
・固定資産税の按分して売主に支払う固定資産税などの日割り費用
・住宅ローンの保証料や事務手数料、火災保険など
以上の項目で住宅の購入金額の1割前後が必要になります。
住宅購入後にも毎年掛かってくる費用
住宅を購入してローンの返済が始りますが、このローンの返済以外にも掛かってる費用があります。
このお金を忘れてしまっていては、後で大変な事になるのでしっかりと把握しておきましょう。
毎年かかるものには、固定資産税と都市計画税があります。
また、町内会などの費用も発生するでしょう。
他にも、外壁やシーリングなども10年をめどにメンテナンスが必要になります。
外壁は足場などを組んで工事する際には、40~60万円ほど費用がかかる場合もあります。
室内のメンテナンスも必要になる場合もあります。
分譲マンションなどであれば、ある程度は積み立てを強制的に行われますが、一戸建てなどは自分で費用を積み立てておく必要があります。
住宅購入費用 まとめ
家を買う際には、自分の返済計画が無理のないものかの確認が必要になります。
もし、給料が下がったら?返済に困ることがあった場合にどうするのかを考えて購入しましょう。
また、購入代金以外に必要な諸経費の存在や、修繕費、固定資産税も頭に入れておきましょう。
平均的な金額を知っても、各家庭で毎月に掛ける予算の内訳は千差万別です。
必要な費用を計算して、ボーナス払いやかなり切り詰めての生活での住宅購入はリスクが高いので気を付けましょう。
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