家を買う時にはほとんどの人が、住宅ローンと併せて、団体信用生命保険に加入する人が多いです。
これは、銀行から融資の条件として言われる事もあります。
しかし、生命保険のメリット・デメリットもよくわからずに、銀行の人から勧められてとりあえず加入した、「なにかあった時に借金が無くなる」と言われたから加入したというケースがよくあります。
実際に、団体信用生命保険を、詳しく知らない人がほとんどです。
団体信用生命保険に入るのが本当に良いのかは、実際に内容を確認してからでも遅くはないでしょう。
今回は、団体信用生命保険について、わかりやすく解説していきます。
大きくの人が入っているからと言って、安易に加入するのではなく、本当に入るメリットがあるのか?
また、加入する内容もいくつか選べる為、何が良いのかをしっかりと確認してから申し込みを行いましょう。
何も知らないままだと、後で後悔する可能性も出てきます。
団体信用生命保険とは?
団体信用生命保険、通称「団信(だんしん)」とは、借入の返済中に契約者が死亡した際に、保険金の支払いを受けて、残債分のローンを代わりに完済してくれる生命保険の一つです。
契約者が亡くなって、残された家族がさらに住む家も失わないように作られた制度で、家を買う際の安心な材料の一つとして言われる事もあります。
多くのケースでは、通常の保険料の様に口座引き落としされるのではなく、住宅ローンの金利に上乗せをして保険料の支払いをするので、保険料を支払っている認識は薄くなります。
団体信用生命保険の3つの種類?
団信は、大きく分けて3種類の商品があります。
違いは何を補償してくれるかです。
一般の団体信用生命保険
契約者が死亡もしくは、高度障害状態になった際に、保険金が支払われ、契約者に代わり住宅ローンの残債が完済されます。
三大疾病特約付き団体信用生命保険
ローン契約者が死亡あるいは高度障害状態になった際、及び、三大疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)で所定の状態になった際にも、代わりに住宅ローン残債が完済されます。
八大疾病特約付き団体信用生命保険
上記、三大疾病、および、五疾患(糖尿病、高血圧症、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎不全)になった際にも、代わりに住宅ローン残債が完済されます。
団体信用生命保険のメリット
契約者が万が一の時、住宅ローンの残りの金額を返済をしてくれることが一番のメリットでしょう。
所得税の納税義務がない、通常の保険では一時所得として税金が発生する場合もありますが、団信の場合は、債務免除益という形で納税がありません。
団体信用生命保険のデメリット
団体信用生命保険にもデメリットがあります。
税務的なデメリットとして保険料の支払いに対して、所得控除が受ける事が出来ません。
通常の生命保険とは違い、生命保険料控除などの税金の控除の項目にはなりません。
また、通常の生命保険に比べて保険料の総支払額が高くなる可能性があるということです。
団信は残高に対して保険料が決まるので、徐々に保険料も安くなります。
同額の生命保険と比較した場合は、生命保険の方が安いです。
団信のデメリットとしてもう一つあるのが、
生命保険と比較して保障が手厚くないということです。
疾病の特約をつけても、住宅ローンの残債がなくなるだけなので、
その他の生活費や通院、入院費が補償されるわけではありません。
また、通常の生命保険と同様に健康状態によっては加入できない場合もあります。
団信だけでは、残されれた家族の生活までは、支えられないので、併せて生命保険に入る事をお勧めしています。
まとめ
団信は、金利が0.何%プラスされるだけなので、そこまでの大きな負担に感じないかもしれませんが、住宅の借入は、何千万円の0.何%なので、決して少なくない金額です。
3,000万円の借り入れの場合には、0.1%でも年間3万円にもなってしまいます。
0.3%であれば年間9万円です。
現在の、生命保険と比較して最低限の団信の加入で済ますのか、生命保険の金額を変更するのか検討する必要はあります。
ただし、団信だけで全ての保険を賄うことはできませんので、ご注意下さい。
いざという時に備えて、保険の見直しをするいい機会になりますので、住宅を購入で忙しい中と思いますが、併せて相談するのがいいでしょう。
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