日本で住宅を購入するならば、一戸建ての家か分譲マンションのどちらか二択になります。
このうちの分譲マンションは、日本の人口の約10人に1人が住んでいる状況になっています。
しかし、昔に買った分譲マンションの老朽化や大規模修繕が古いマンションの問題となっています。
分譲マンションは老後も住むことができるのか?
分譲マンションは好立地のところに建てられるので、生活する上では大変便利です。
田舎に住んでいても、老後は駅近の買い物がし易い分譲マンションに住み替えるという人も数多くいます。
その分譲マンションですが、30年、40年、50年と年数が経った時にどの様になっているか知っていますか?
マンション購入時から支払っている修繕積立金や管理料などで、大規模修繕や共用部の補修をしていくと考えているあなたは甘いです。
実際に、積み立てているお金で足りるケースは少ないです。
築年数が経ってくれば、思わぬトラブルや工事費用が昔よりも割高になっているなどの理由で、それぞれの住人にプラスαで修繕費を支払ってくれと言われるケースもあります。
もしくは、積立金の中で行い、費用が足りなくなるケースさえあります。
最近の建物で、しっかりとした会社が建てている分譲マンションではあまりないことですが、地元の小さな会社が行なっている分譲マンションは要注意です。
管理組合が頼りにならない?
管理組合はあくまでも民間です。
管理組合が頼りにならない時は、最終的にどうなるのでしょうか。
国や行政はまず助けてくれません。
あくまでも、区分所有者たちの所有物になるので、それぞれでなんとかしてください。と言われるのがオチです。
組合の解散も請求できますが、現実的には難しいでしょう。
それに変わる組織も構築ができません。
他にも、組合員の人が高齢化した場合には、自分が亡くなってからすればいいと大きな議題を先送りにしてしまう可能性もあるでしょう。
困ったら売却すればいいは危険
分譲マンションは手離れがいいので、すぐに買い手が見つかると考えている人もいますが、実際にはどうですしょうか。
今は、中古住宅の金額も上がっており、売れ易い環境になっているのは確かです。
しかし、これがずっと続くとは限りません。
さらに外見がボロボロになってくれば、購入者も現れない可能性があります。
住宅ローンを組んでいた場合には、ローン残高よりも安く売った場合には、そのローンは別で返していかなければいけません。
だったら戸建てのがいいのか?
では、分譲マンションではなく、戸建てだったら安心して老後を迎えられるのかと言われれば、そうではありません。
結局は、築30年や40年経てば修繕は必要になりますし、問題も出てきます。
分譲マンションと違うところは、一人で解決できることと、自身で修繕の積み立てを行わなければいけないことです。
それぞれに良いとろこもあれば、悪いところもあります。
結局は、人それぞれの考え方次第です。
また、分譲マンションは立地がいいところに住めますが、戸建ては駅から少し離れた場所でなければかなりの高額になってしまいます。
修繕費用も自身で積み立てられる人はいいですが、他にもお金が必要になった際には、将来必要な戸建ての修繕費用は後回しになりがちです。
最も悪いのはどちらにしても、ちゃんと管理や修繕の計画ができていないことです。
分譲マンションで最も大切なこと
一番、目を光らせなければいけない箇所は、分譲マンションの場合、管理組合がしっかりしているのか、修繕計画がどの様に組まれているかです。
修繕費や管理費が安い物件はかなり魅力的ですが、実際に30年以上が過ぎた時にお金が足りないなどなってしまえば、目も当てられません。
なので、しっかりとした会社で建築をされていること、その会社が適正な積立金を区分所有者から集めていることが最も大切です。
好立地で、毎月の返済が楽だからといって安易に購入してしまうと後々困ったことになります。
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