今まで住んでいたマイホームや親から引き継いだ家を売却する場合に、見た目が綺麗な方が売り易いと考えてリフォームをする人がいますが、実際には中古物件の売却市場ではリフォーム済み物件とリフォームをしていない物件ではどのような違いがあるのか知っていますか?
何も知らないまま漠然とリフォームをした方が売り易いと考えるのは危険かもしれませんよ?
今回は、リフォームが本当に売却するために必要なのか。また、リフォームしない代わりに何をしたら得策なのかをお伝えしていきます。
中古住宅を売却するために最も大切なこと
中古住宅市場では、何が一番大切か、それは購入希望者が住みたいと思う気持ちにさせることです。
例えば、売却する家が汚い状態では、購入希望者も住みたいとは思いません。
住むイメージをしてもらうためには、綺麗に清潔にすることが購入希望者の購買意欲を掻き立てる方法になるのです。
綺麗で清潔感のある中古物件は購入希望者が自らリフォームをした際に、どのような家になるかをイメージしやすくします。
中古物件を買いたい層は?
中古物件を購入したい人は2種類います。
1・自宅として購入する人
2・投資用として購入する人
この2種の人たちになります。
1・自宅で購入する人は、以下の様な特徴があります。
・新築では高いと感じて割安な物件を購入したがる。
・住宅ローンの毎月の負担が大きく、少しでも負担を減らしたいと考えている
・値段が安く、立地を重視する。
注文住宅では、叶えられない値段でリフォーム、リノベーションをしたい。
このような考えを持っている人が中古住宅を購入しています。
ある統計では、リフォーム・リノベーションを前提で中古住宅を購入しようと考えている人が全体の7割を超えているという調査結果も出ています。
この考えは、自分の好みの家に住みたいが注文住宅だと高すぎて、でも、建売の一般的な家では物足りないと考えている人も多いです。
自分好みに変えて新しい家に住みたいと考える人が非常に多いのが伺えます。
2つ目の、投資用の目的で中古物件を購入する人は以下の様な特徴を持ちます。
・転売目的での購入。
・数多くの物件を購入して、リフォームをして転売を繰り返す。
・賃貸様にリフォームをして、家賃収入を目的にする。
投資用を目的に購入する人は、できる限り安く購入して、自身で安くリフォームをかけて売却もしくは、人に貸し出します。
売主個人で、リフォームをするよりも、かなり安くリフォームをします。
これは、数をこなしているので、リフォーム業者に値引きができるのと、最低限の修復ですましてしまうので、下手に売主がリフォームをかけるよりも高値で売却することが可能になってきます。
相手もプロなので、あなた自身がリフォームするよりも、綺麗にしておくことで、リフォームのし易さなどをアピールするのがいいでしょう。
ただし、業者が購入するので売れてお金が入るまでの期間は短いですが、個人の人に売却するよりも安く買い取られることがほとんどですので、ご注意ください。
リフォームは自分でしない方が得な理由
前述までで、お気づきな方がほとんどだと思いますが、自身でリフォームをしてはいけない理由は、無駄なお金になる可能性が高いからです。
購入希望者がリフォームやリノベーションをした方が購入者の意見が反映されやすいため、自身で、高いリフォームをしてまで売却するのはいい手とは言えません。
例えば、自宅として購入を考えている人であれば、リフォームをした所にリノベーションをかける可能性があります。
その場合、リフォームをしていない割安な物件に購入意欲は向いてしまうでしょう。
目に見える箇所を変更、修復するのはあまり得策ではありません。
逆に、配管などの見えないところを修復することはいいでしょう。
ただし、買主がいっぺんに工事をした方が安上がりの可能性があるので、結局は中古住宅を売りたい値段にリフォーム費用を乗せて売却することは得策ではないかもしれません。
投資用での購入希望者の場合ですが、そもそも相手はプロなので素人が注文するよりも断然効率よく、リフォームをします。
なので、売主がリフォームをした物件は物件の価格が高くなりすぎて購入しない可能性が高くなります。
結果的に、中途半端なリフォーム・リノベーションをしてしまえば売却する時に足枷になる可能性が高くなります。
もちろん、今住むためにリフォームをして、結果的に数年後に売却してしまうことになった場合にはその限りではありませんが、売却することが目的でリフォームをすることは決してお勧めできません。
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