皆さんは年金について考えたことがあるでしょうか。
貰える金額が少なくなっていると考えている人は多いでしょうが、実際にいくらくらい貰えるのか想定している人はそんなにいないのが現状です。
たまにくるねんきん定期便もそのまま開封せずに捨てたり、どこかにしまったりしている人がほとんどです。
ですが、本当にそのままでいいのでしょうか?
ねんきん定期便を見ずにいて不都合はないのでしょうか。
今回は、もしねんきん定期便を見ないでほったらかしにした場合に困ることがないのかを解説していきます。
ねんきん定期便が届くのはいつなのか?
ねんきん定期便は毎年届いています。
自身の誕生日の1ヶ月前くらいには郵送されます。
なので、郵送されていない人は、何か手違いがある可能性があるので、一度年金事務所に問い合わせをするべきでしょう。
ねんきん定期便を見ないと困ること
ねんきん定期便を見なていないと困ることが複数あります。
一つ目は、将来の貰える年金額が把握できないこと
将来いくら年金が貰えるかわからなければ、どのくらいの貯金をしなければいけないのか、把握することができません。
将来に対する漠然とした不安を抱えているのは、精神的な負担も増えてしまい良くありません。
また、ねんきん定期便に記載されている年金額も年齢によって、記載される内容が違います。
その境目は50歳以上か50歳未満で別れます。
まず、50歳未満の場合には、今まで納めてきた年金の支払額に対しての見込み金額が記載されており、今後の年金の支払い状況によっては大きく金額が変わる恐れもあります。
対して、50歳以上の人では、現段階の収入が60歳まで続いた場合には、65歳の年金はいくら貰えるかが記載されています。
もちろん年金の繰り下げや繰り上げをした場合には、貰える年金の金額も大きく変わります。
二つ目は、年金の記録が正確かの把握が必要
年金は政府が行なっているので、全面的に信頼してもいいという人はいいですが、政府もよく間違えます。
確率はかなり低いですが、相手も人が行うことなので、間違いはかなりの低確率で起こります。
その間違いに該当して、自身が貰える年金が少なくなってしまったら目も当てられません。
ねんきん定期便は35歳や45歳の時に封書で過去の年金を収めた記録が郵送されてきます。
具体的には、厚生年金に加入した日や転職で国民年金に変わった日なども記録されています。
この記録を見て、実際に期間が合っているのか確認することは非常に重要ですので、封書が届いたら確認をすることにしましょう。
また、月末に退職したケースでは、翌月に資格が喪失していることになります。支払っている金額も過去のおおよその年収と照らし合わせておくといいでしょう。
三つ目は特例の損得です。
年金の制度は、なぜこんなに複雑になっているのかという程、一般の人にはなかなか理解できない制度です。
一般的に知られていないことや、知らないと損することがたくさんある制度になります。
その中でも、サラリーマンであれば知っておいた方がいい制度が長期加入です。
厚生年金では、65歳未満でも老齢厚生年金と定額部分が受給できる制度ですが、この制度には以下の3つの要件に入っていることが必須です。
1厚生年金の加入期間が528ヶ月であること。44年間の加入です。22歳で加入した場合、66歳。
2厚生年金から脱退していること
3年金受給開始年齢になっていること
この制度は、大学ではなく、高校卒業で働く人が対象と見てもいいでしょう。
ねんきん定期便の確認したい箇所
今回の話の中でも、以下の3つは確認しておきたいポイントはピックアップしておきます。
1ねんきん定期便が届いているのか
ねんきん定期便はあまり気にしない人が多いので、実際に手元に届いているか把握していない人が多いです。
なので、しっかりと届いているか確認して、もしわからない場合には、年金手帳の番号をお近くの年金事務所に伝え、郵送されている住所が正しいか確認するのもいいでしょう。
自営業の場合には、お住まいの役所に確認してください。
2ねんきん定期便が届いている場合
若いうちはそこまで気にしなくてもいいかもしれませんが、50歳以上の人は、受給資格があるのか、開始年齢、年金の見込み金額は少なくとも確認することが重要です。
他にも、遺族年金の受給を厚生年金で受け取る場合には、加入期間が300ヶ月、25年以上が必要になるので加入期間をしっかりと調べておきましょう。22歳から加入していれば、47歳まで厚生年金に加入しているかです。
年金の繰上げ、繰下げを見越しながら、どのくらいの生活費が必要かを逆算して、年金を貰う年齢を考える。
年金は一定の金額をもらえる貴重な老後資産です。
どのくらい必要になるかで、老後も働くことを視野に入れなければいけません。
家庭が損をしないようにねんきん定期便のチェックをして、不足分を把握して貯蓄や老後の生活を考えることは、定年退職する日が近くほど念密に計算することをお勧めします。
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