賃貸の鉄骨造は本当に防音が優れているのか?木造とRCと比較検証

賃貸の鉄骨造は本当に防音が優れているのか?木造とRCと比較検証・不動産 賃貸

賃貸住宅に住む時に気になるのが隣からの騒音です。

様々な人が住む集合住宅であれば、それぞれ生活する時間が異なります。

早くから寝る人もいれば、遅くから出勤する人もいる自分が寝ている時に隣や上から物音がしたらストレスが溜まっていきます。

全く気にしない性格の人でしたら良いですが、そんな鈍感な人は稀です。

ほとんどの人が近隣の騒音は頭を悩ませるのが現状です。

建物の構造は、木造、鉄骨、鉄筋コンクリートの三種類に大きく分けられます。

その中で真ん中に位置する鉄骨造のアパートの防音はどうなのでしょうか?

他の2つと比較してお伝えしていきます。

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建物の構造別のアパートとは

賃貸には、大きく分けると3つの種類があります。

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリートです。

それぞれに良し悪しがあるので一概にこれが一番とは言えませんが、特徴をお伝えしていきます。

木造の良し悪し

木造は、建築する費用が他の構造よりも比較的安価で建築が出来ます。

また、木材で作られるので、通気性が良く、湿気も溜まりにくいです。

建築コストが安いため、その分毎月の家賃が安く設定されています。

デメリットとしては、遮音性が他の構造よりも比較的に低い事です。

ただし、メーカーごとに遮音性にこだわって建築している会社もあるので、一概に隣の音が聞こえやすい訳ではないです。

しっかりとした施工をしていれば、遮音性も優れたものになります。

手抜き工事の場合には、音が漏れます。

鉄筋コンクリートの良し悪し

鉄筋コンクリートは、建築費が最も高いです。

高いだけあって、耐震性や遮音性は最も優れています。

もちろん昔の建物は別の話になりますが、最近の建物であれば他の構造よりも安心感が持てます。

高層マンションなどが多く、高級賃貸住宅でも鉄筋コンクリートが多いです。

鉄骨を加えた、鉄筋鉄骨コンクリートもあります。

耐震、防火性などが優れているので安心して住む事が出来ます。

ただ、建築費が高いので家賃も相応に高く設定されています。

駅近に作られる事が多く人気も高いです。

他にも、機密性が高く冷暖房が効きやすいですが、夏などはこもった熱が逃げにくく、湿気が篭りやすいデメリットもあります。

鉄骨造の良し悪し

鉄骨造は建物の躯体に鉄骨を使っている構造になります。

また、鉄骨も2種類に分けられ、6mm以上の鉄骨であれば重量鉄骨、以下の場合には軽量鉄骨と仕切られます。

住んでいる分には、あまり関係ないですが、建てる時のコストや税金関係が軽量鉄骨の方が安くなります。

間取りなどは重量鉄骨の方が設計の自由度が上がるためおしゃれな賃貸が多くなります。

もちろん家賃に対しても、建築コストが反映されるので、軽量のが安く、重量のが高くなります。

木造や鉄骨のちょうど中間に当てはまる構造です。

鉄骨造の遮音性はどうなの?

遮音性が最も高いのが、鉄筋コンクリートです。

木造でも、一部にコンクリートを使用して騒音を無くす方法をとっている建築会社も多くいます。

実際に鉄骨の遮音性はどうなのでしょうか?

結論から言うと木造と対して差がありません。

壁にも鉄板などを敷き詰めていれば話は変わりますが、壁の材料は同じで躯体が違うだけなのです。

それでは、遮音性は代わり映えはしないでしょう。

入居前に確認しておくポイント

では、木造と鉄骨は隣の音が聞こえるのか?

と言うとそうでもありません。

昔の物件であれば、隣の音が聞こえやすいですが、最近の一流メーカーの部屋はそこまで気になりません。

構造が違っても、中に防音用の素材を使っていたり、床下に軽量コンクリートをつけたりしているので、様々な対応がとられています。

ですが、新築だから音は大丈夫だろうと信じてはダメです。

内見などをしてしっかりと見極める事が大切です。

一番良いのは隣が空いている状態で携帯などを最大音量で流す、付き添いの人に音を出してもらうなどをして確かめるのが確実です。

空いていない場合には、休日など隣がいそうな時間に内見をする、なるべく騒音が気にならない、最上階や角部屋に入居するのが良いでしょう。

しかし、角部屋は家賃も少しだけ高くなります。

簡易的な遮音性の確かめ方もあります。

壁をノックしてみて音で確かめる方法です。

ゴッゴッっと低い音の場合には防音材が入っています。

ゴンゴンと響く音はあまり良くない可能性があります。

また、拍手をしてみて音が響く場合には遮音性が高く、響かない場合には、隣に音が逃げている可能性が高いです。

つまり、響かなければ防音が弱い可能性があります。

自分で防音性を高めることも出来る

例えば、防音性が低い物件でも自分で出来る事があります。

背の高い家具を壁に設置したり、遮音性カーテンを掛けるなどを行うこともできます。

しかし、あくまでも付け焼き刃の対応になるので、すべての音は防げません。

まとめ

隣の音は賃貸では特に気になります。

なるべく音が少ない物件を探すのは重要ですが、音ばかり気にしていては、希望の物件には住む事が出来ません。

なので、ある程度の調査をして気に入ったら多少の音は我慢する事も検討するのが良いでしょう。

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