【エンディングノートの書き方】必要な項目〜残される家族のために〜

【エンディングノートの書き方】必要な項目〜残される家族のために〜・相続について

少し前から「エンディングノートを書こう」という人が増えてきています。

しかし、いざ書こうとしても「何を書けばいいのか?」

「書店で書くことが決まっている本を購入した方がいいのか?」などの疑問があり、考え込んでしまいます。

もともと、自分が亡くなった後や、介護が必要になった時に自分の意思と財産状況を伝えるために、わかりやすく残す書面です。

しかし、資産や死後の事、介護が必要になったらこうして欲しいなどの希望は、普段から家族内で相談してても、全て覚えていて叶うかはわかりません。

その為に、書き残して本人の希望を忘れない様にしておく事も大切です。

エンディングノートとは

エンディングノートとは

エンディングノートとは遺言とは違い、法的効力も何もない書面です。

あくまでも、書いた本人の意思を残された家族のために、書き溜めておきます。

2011年には映画が放映され、そこから検討する人も日々増えてきています。

前述しましたが、本人が亡くなった後の家族のため、介護や葬式での希望を書き残すことで、自分の想いや要望を残す事も出来ます。

書き方に決まりはなく、書きたいことを書くのが一番良いでしょう。

筆記が難しいのであれば、パソコンで作成して残すことも遺言とは違うので自由です。

また、書き始める年齢も自由です、配偶者や子供が財産状況を知らなければ、若い30代で書く人もいます。

エンディングノートに書く一般的な項目

エンディングノートに書く一般的な項目

エンディングノートには下記の内容で書くのをお勧めします。

・自分について、家系図
・延命措置について
・認知症などの介護が必要になった際の希望
・資産の状況
・相続に関する要望

あくまでも一般的な例なので、書きやすい項目から書いていくのが良いです。

1ページ目から認知症になった時の要望で、2ページ目が自身について書くなど、本当に自由な書き方で大丈夫です。

順番は決まってないですし、2~3年で情報は書き直した方が良い項目もあるので、順番は気にしないで下さい。

エンディングノートの各項目の詳細について

各項目でも、詳細については様々な内容があります。

具体例で解説していきます。

自分について詳細

自分のことは、あまり変更がない事が多いです。

付け加える事も出来ますので、簡単でいいでしょう。

項目としては、

・氏名
・生年月日
・住所(今までの住民票の所在地も記載するといいでしょう)
・本籍地(過去の本籍地も記載するといいでしょう)
・血液型
・家系図
・趣味
・特技
・好き嫌いがある食べ物
・持病、薬、かかりつけの医者

あまり変わらない項目を先に書き残せば、書き換えるのも簡単になるので、オススメします。

生年月日などは書く必要がないですが、気持ち的な問題です。

趣味や食べ物も介護が必要な時に、子供や配偶者がエンディングノートを見て用意してくれるかもしれません。

延命措置、介護、葬儀の方法の詳しい項目

延命措置、介護、葬儀の方法の詳しい項目

万が一の時に、残された家族に重い決断をさせるよりも自身の希望を残して、伝えておく事の方が、残された家族の為になる可能性があります。

項目としては、

・介護が必要になった際の自宅か施設かの希望
・延命措置などの有無
・葬儀を家族葬やして欲しい葬儀内容など
・遺影に使って欲しい写真など
・葬儀の案内状を出す連絡先
・家紋など
・墓の所在や墓の管理面について

介護や延命措置は残された家族に負担をかけてしまう可能性があります。

その負担を少しでも減らしたいと考える場合は、万が一の決断を自身の意思を残すことで減らしてあげるのも一つの方法でしょう。

資産についての詳しい項目

資産についての詳しい項目

相続が発生した場合に、大変なのが故人の資産状況の把握です。

故人が一人で管理していた場合は、家中の書類や郵便物を探し出して、確認していくので本当に大変な作業になってしまいます。

もちろん、マイナスの資産である借入金もそうです。

資産状況を一覧に残していれば、残された家族の負担も減ります。

項目としては、

・預貯金 (金融機関や支店名だけでも大丈夫です)
・有価証券 (取り扱っている金融機関と支店名など)
・不動産の所在
・年金 (厚生年金、国民年金など)
・生命保険の加入状況
・主に使っているクレジットカード、ポイントカード
・借入金(借りている金融機関や個人の名称)
・資産価値のある物(時計、骨董品)
・貸金庫やトランクルームなどがある場合は、所在
・貸付がある場合は、金額、相手の連絡先借用書の有無

資産の状況は金額は書かなくてもいいですが、どこに預けているのかは書き残す事をお勧めします。

もちろん、借入金もです。

また、形見分けで知人などに渡したい物がある場合は、書いて置くのもいいでしょう。

注意して頂きたいのが、暗証番号は書き残さない、別の書面に残していても、その保管場所を書かないことが大切です。

盗難などの被害に遭う可能性があります。

気をつけてください!

どうしても、書き残したい場合は、IDとパスワードを別々の場所に保管して、なんの番号か一見するとわからない状態で残します。

保管場所も、関連する統一番号も残さないで、数字の羅列の状態がいいです。

簡単な、携帯やパソコンのパスワードは書き残しても大丈夫です。

親戚、友人の情報

親戚、友人の情報

葬儀の際に前述しましたが、葬式の案内を出す時に困るのは、個人の友人関係が不明な場合です。

年賀状や電話帳から連絡して行いますが、今は年賀状のやり取りはあまりしていません。

携帯電話も連絡を既に取っていない知人もいるでしょう。

なので、どんな付き合い関係の人なのかも記載しておくと残された家族としては助かります。

家族との思い出

自身の家族との過去の出来事を書き残すのもいいでしょう。

恥ずかしいから書かないと考えている人でも、書くスペースは空けておいてもいいでしょう。

後々に、書き足す事があるかもしれません。

エンディングノート まとめ

エンディングノートは書き方が決まっていません。

普通のノートに書き足していってもいいですし、書店で購入した専用のノートを使ってもいいです。

大切なのは、書けるところから書くのと、見直しを数年に1回行うことです。

もちろん、家族と相談して行ってもいいです。

家族に、エンディングノートを書いていることを知られたくない場合でも、ある程度わかりやすいところに閉まって置かないと気づかれませんので注意が必要です。

なので、鍵付きの金庫や引き出し、銀行の貸金庫など重要な書類とともに保管しておけば、万が一の時に家族は気づきます。

書いてお終いではなく、書き足していく事も大切です。

もしもの時に家族のために、なるべく負担を掛けない様に早めに準備していきましょう。

・相続について
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